戯言語

□ピースメーカー&トラブルメーカー
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現在3時17分。本来ならすで家についていて、弟とオンラインゲームでも始めている時刻のはずだ。
まず、まだ、僕が学校にいる理由として正しいのは新しく出来た友達に振り回されたというのが妥当だろう。そう、新しく出来た友達に・・・―――。

今から約2時間前。

「君さ、変わった名前だね!私真機って言うんだけどさ、私も変わった名前だよね〜。でも、朽流なんてめずらしー。そういえば創流ちゃんと兄弟ってホント?
創流ちゃんって男の子だよね?さっき話したけど可愛い子だね!もう、私のつぼにはまったって感じ!?
で、本題、本題〜!!!私たちと友達になりませんか?こいつ、伊勢井瀬良って言うんだけどさ〜。結構絵が上手いのよ?しかも、カンがよくてさぁ〜」
「おい、ハタ。早殊が困ってるだろう?―――ごめんな。こいつ場をわきまえないって言うか・・・。
で、俺は紹介にあったとおり瀬良って言う。俺も、こいつもぶっちゃけた話友達いないんだわ!あ、朽流って呼んでも良いか?」
さっさと、自宅に帰ろうとした矢先呼び止められた。てか、捕まった。この春からクラスメイトの落葉真機。少し色素の抜けた髪の毛で、両耳にピアス。でも、手が綺麗で意外だ。不良なのか優等生なのかはっきりしろ!で、もう一人が伊勢井瀬良。こいつは真っ黒の髪の毛に緑の目。それも、とびきり深い色の緑だ。確か、親が外人だとか?忘れたが。
「何か、いってくれよ。俺は気が長いほうではないんだ。結構気が長く見られがちだけどな!」
な、らしい。興味ない。
ついでに言うと伊勢井はそれらしく目を細めて微笑。っていうか、自虐的に微笑んだ。俺の返事を長々とまってくれる気も無さそうなので俺はこたえた。
「・・・。別に僕のことはなんと呼んでくれてもかまわないさ。名前なんてただの記号だろう?それにこの名前は好きなんだ。だって・・・。
 
創流と一緒に読むと『朽ちたものを作り直す』って言う文になるからね。あ、僕たちは3つ子でね。最後の一人は直流って言うんだけど出産直後に死んだらしい。まぁ、だから案の定顔なんて見たことはないがいとおしいよ。……っとおしゃべりが過ぎたようだな。
友人になるという話だったか?僕は一向に構わないさ!友人なると言うことを楽しいときや悲しいときまぁ喜怒哀楽か?を一緒に過ごす仲間と定義するなら、その意見に反対する理由など無いからね。」
「「・・・・・・。」」
「わーセイちゃん朽流ちゃんって回りくどいね〜!君さぁ、もっと素直になったほうがもてると思うよ〜!!」
「ハタ、テンションがまた高くなってきてるぞ?まぁ、よろしくな朽流。さ、行こうか?
は?
「だーかーらー校内を回るのよ!探検よ?ほら、いこっか?!」
えええぇっぇぇぇぇぇぇえ!!!

というわけだ。どんなわけだよ。
やっと家の前に着いた。駅から家まで約4分。4分も回想に耽っていたらしい。ともかく家に入る、靴は勿論、創流ののみ置いてあった。
「おーい。帰ったぞ?創流?」
少ししてドタドタと音がする、そして2階から降りてきたのは肩にのせれるほど髪の毛を伸ばした美少女・・・。じゃない、創流だった。
「お兄ちゃん!!!お帰り〜!」
高1の男子にしては高い声で、可愛らしく抱きついてくる。創流とは、この僕 早殊朽流 の弟である。性同一性障害でもちろん今の服装はミニスカだ!だが、運動能力は高1男子の平均に勝るという能力を誇る創流に抱きつかれると、はっきりいってかなり、腰が痛い。
「何で、お兄ちゃん帰り遅かったの?私ね、心配したんだよ。」
「ゴメンな。クラスの奴らに捕まったんだよ。」
そう言っても、膨らました頬を戻さずにこちらを見上げてくる。だが、流石に諦めて、
「そっか、なら仕方ないね。お兄ちゃん格好良いから」
「・・・。そういえば、友人が出来たよ。明日、紹介するな」
「うん!」
やっと、僕の体から離れる。
その後、二人で遅い昼食をとる、そして近くに出来たショッピングセンターへ足を運んでほしいものをかってやった。(最初は遠慮していたものの最後は諦めて「コレ」といって持ってきた。)

まぁ、そんなところだろう。今日一日で物凄く疲れたぞ?

明日からの生活はどうなることやら?

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