Short Story
□5/23
2ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
舌を絡め取り吸い取り。
ほろ苦いタバコの刺激も混じっているとゆうのに、コイツの唾液は媚薬でも入ってんじゃねェかと思うほどに甘い。
たまらない興奮と幸福感で、頭がクラクラする。
ギュッと体を抱きしめ息をするのも忘れるほど、ひとしきりサンジの口内を堪能した。
最後はチュッ、チュと何度か軽く唇を合わせ、繋がった銀糸を舐め取る。
ちょっと名残惜しくも感じながら、ようやく唇を離した。
「…テメェ、長ェ。
これだけじゃ収まらなくなんじゃねェの？」
「おう、もうこんなだ。どうしてくれんだ」
血が集まり過ぎて固くなった陰茎を、抱き寄せたサンジの股間に擦り付ける。
「あ〜あ、やっぱり。
じゃあ…、夜な」
「おし。それまで我慢すっから忘れんなよ！」
「テメェこそ、とっとと寝ちまわねェようにしろよ」
「当然だ」
最後にもう一度、軽いキスを。
俺の腕の中をすり抜け離れようとするサンジに、
「なぁ、『たまには』じゃなくて、いつもコレで起こせ」
とか取り敢えず言ってみる。
「アホ。今日だけ特別だよ、調子んのんなバーカ」
ペチンとデコを叩かれた。
「…チッ…（やっぱり）」
「はははっ。じゃ、先に降りてるぞ。お前も早く来いよ」
「おう」
柵をスタンと飛び越え、キッチンへ向かうサンジの後につづく。
“キスの日”があるくれェだから、もしかして“セックスの日”とかもあんじゃねェのか？
そしたら一日中ハメっぱなしでいられるじゃねェか！
なんて考えてしまうのはもうしょうがない。
だってゾロなのだから！
「あとで調べてみっか」（ウキウキ）
平穏な航海中、日課である鍛錬と睡眠の他に、“図書室で調べもの”が追加されたのだった。
END
ーーーーーーーーーーーー
5/23は『キスの日』なんだって。
1946年、日本で初めてキスシーンが上映された日だとか。
それで記念日になるなんて…なんか凄いね。
『セックスの日』があるかはわかんないけど、来月は『シックスナインの日』があるよーv
よかったね、ゾロっ(*≧艸≦)
2013.05.23