story

□特別な存在
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周りを見渡すと ベッドを囲む様に クルー達が 床で寝ている。

そこには ナミとロビンまでもが。

普段なら そんなところで寝るなど 絶対ありえないだろうに



誰一人 欠けていない事に安堵する。



(…皆に 心配かけちまったな)



「ほらよ」

水を汲んで戻って来たコックの手から グラスを受け取り、口に含むと 少しずつ飲み込んだ。


冷たい水は 渇いた喉を潤していく。


半分程 飲んだところで(もう いい)と、黙ってグラスを突き出した。


アイツは受け取ると コツコツと足音を響かせ遠ざかって行く。




自分の姿に目をやってみる。



全身包帯だらけで
確かにヒデェ有り様だ。


チョッパーが 必死になって 最善の治療を施してくれていただろう姿が 容易に目に浮かぶ。


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