短々文
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昨日も今日もサンジの日だった。
『コックの日』は分かる。
サンジはコックだからな。
でも、昨日の『母の日』は ちょっと違ェ気がする。
『母親』ではねェだろう。
まぁ確かにチョッパーやルフィにとっちゃ、母親的存在ではあるが‥
なら俺ァ父親か?
アイツが母親なら俺が父親、これ当然!
けどやっぱアイツが『母親』っつーイメージはねェんだよなぁ
な〜んて事を思いながら、キッチンで忙しく動き回るサンジを見つめるゾロくん。
――あ、そうか!
あのピンクのエプロンだからだ!!
なんか知んねェが アイツのお気に入りのピンクエプロン。
ふざけたパンダは可愛いし、よく似合っちゃいるが、アレが『母親』のイメージじゃねェ。
母ちゃんと言やぁアレだろ。
あの白い腕まである‥
なんつったかな‥
あの、裾の所にちょっとフリフリがあって、腹んとこにはでっけェポケットがついたやつ‥
あれ着たら ちったぁ母ちゃんらしくも見えるんじゃねェのか?!
アイツ、きっと似合うだろうな。
いかにも『俺の嫁!』って感じだしよ。フフン♪
よし、今度島に着いたら買ってやろう。
あの‥‥
そうだ!!『割烹着』
「ゾロ、俺ァそんなもん着けねェぞ。
それに何が『母ちゃん』だ、バカかお前ッ!
ママンが恋しくなったんでちゅか〜?」
「ママンじゃねェ、母ちゃんだ!」
「その“母ちゃん”と俺を重ねてんじゃねーよッ!」
「違ェよ、似ても似つかねェよ!っつーか何で俺の考えてる事‥あ?」
「――おう、テメェ全部口に出してたぞ‥」
ちゃんちゃん☆
―――――――――
ゾロは思った事全部口に出してたらおもろいな。
えんろい事ばっか考えてるから、いつもサンジに怒られるw
もしくは、あまりにもその独り言が恥ずかし過ぎて、サンちゃん怒るタイミング逃して真っ赤になって聞こえてないフリとか‥可愛い^^
11.05.09