story
□Sea of stars
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『俺達は、どこにいても この星空の下 繋がっているから』
あれはいつだったか‥
まるでこうなる日が来る事を知っていたかのようなアイツの言葉。
このカマバッカ王国とやらに来てから早数日。
深夜の海岸に座り込み、ゾロから不意に告げられた言葉をサンジは思い出していた。
見上げた夜空は、二人で見たあの時と同じように沢山の星達が瞬いている。
らしくもねェアイツの言葉に
「なんで“この星空の下”なんだよ?
“空の下”でいいじゃねェか。
大体曇ってたりしたら星見えねェし」
っつった俺に
「あ?!そりゃそうだが‥‥
なんかその方がロマンチックじゃねェか!
テメェ、そうゆうの好きだろ?」
なんて言ってやがったっけ。
「ははっ、テメェがそんな事言うガラかよっ」
「うるせー///
船にいる時は海の上で。
陸にいる時はこの星の海の下で。
俺達はいつも“海”で繋がってんだよ」
‥ホント、らしくもねェ事言いやがるぜ。
なぁ、ゾロ
テメェ、ルフィからのメッセージちゃんと受け取ったか?
お前バカだから‥
すげェバカだけど、
でもお前なら気付くだろう。
俺達はどんなに離れてても、この海で繋がってんだもんな。
なぁ、
テメェ負けんなよ。
俺も絶対ェ負けねえ。
ルフィや皆の支えになれるよう、俺達がしっかりしねェとな。
どんな試練も乗り越えて、俺ァもっと強くなってみせるさ。
ゾロ、
次お前と会う時が楽しみだぜ。
優しげで、それでいて力強い輝きを放つ名もない星達を、それからしばらく祈るように数えた。
お前が、
仲間がみんな無事であるように――
二年後、約束の場所でまた会おう!!
END
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