お題

□年の差22歳
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「大佐ぁ!」

向こうからバタバタと騒がしくやって来たのは、よく見慣れた少女。

このスパという場所を考えて、彼女も(もちろん私も)それなりに合わせた格好となっている。

白いワンピースのような水着を纏ったその姿は、美しいというより可愛らしいと表現した方が適切だろう。

「はぅあ!?大佐のそのカッコ、なんだか物凄く似合っちゃってます〜。」

「そうですか?それはどうもありがとうございます。
アニスの方こそよく似合っていますよ。」

「本当ですかぁ?そんな事言われたらアニスちゃん喜んじゃいますよぉ。」

「ええ、とっても似合ってますよ。子供らしくて。」

わざと彼女の勘に障るように、嫌みな程さわやかな笑顔で、私はそう発言する。

「ぶ―、大佐ってばやっぱりと―っても意地悪です・・!
でもでも、アニスちゃんだってあと数年もすれば、大佐がびっくりするくらいの美人になるんですから!」

「おやおや、そうなんですか?
それは聞き捨てなりませんね。」

「大佐が後で後悔しても知らないんですから!」

「それは困りましたね。それではこうしましょうか。
アニスが立派な大人の女性になるまで、私が貴女の側で悪い虫が付かないように目を光らせておくという事で。」

「たっ、大佐ぁ・・!」

私が言おうとしている事がわかったのか、彼女の顔が今度は怒りではなく照れによって赤く火照る。

「いつまでもお待ちしていますよ、アニス。」


年の差22歳。

「はうぁ!でもアニスちゃんが立派な大人になる頃には大佐ってば完璧なおじさんじゃあ・・。」

「・・アニ〜ス、一言余計ですよ♪」

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