中央編E
□中央編 そんなこといったら
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「そんなこと言ったら、僕だって怒るよ」
「っ…」
「ごめんなさい、は?」
なんで弟に、子どものように諭されなきゃいけねーんだ。
オレが悪かったけど、でも、別におまえのこと悪く言ったわけじゃねーのに。
自分で自分の悪いとこ言っただけなのに。
なんで、オレが謝るわけ。
「なんでオレが謝らなきゃいけな――」
「ごめんなさいは?」
「う…」
のがさない視線の強さに、エドワードの頬が赤くなった。
「…ごめん」
「“なさい”は」
「なさい…」
にっこり、と笑ったアルフォンス。
ちくしょー満足そうじゃん!
「僕が嫌なんだよ。僕の大好きな兄さんが、自分のことを悪く言うのは」
「自分のこと好きなやつなんて、そうそういねェだろ」
「僕は、兄さんをスキでいる自分はスキだけど」
「なんだよそれっ!」
「ふふ、兄さん、カワイイ」
「うっせーわ!」
何かのプレイの一環のようだと思った。
「ああもう、すきすき〜!すきすぎる〜!」
ぎゅむううううっと強く抱きしめられて、
「しぬ!死ぬって!」
…そんなバカップルの休日☆
おわろ。
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