中央編E

□中央編129 パートナー
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 …マフィアを顎で使うエルリック少将も、少将だが、大総統から巻きあげようとするマフィアも大概すごいと思う。
「…寄付ではなかったのですか」
 主は、振り向いて、くすり、と笑った。
「損をする仕事など、ソノラでじゅうぶんです」

「その、ソノラですが…今夜はどうしますか」
「今日は疲れました。休みにします」
「わかりました」
「安いブランデーで、一緒に、呑みませんか」
 そんな、主のお誘いを初めて受けたので、驚きで主を見た。
「イヌと呑んで、美味しいか、わかりませんが」
「先ほどのアイスティーに、混入されていたものが、体内で回ったようです」
 窓の近くから、再びソファのほうへ向かってきて、そして自分の首に、腕を回され、思わず、らしくない主の行動に、硬直する。
「ア、レス様…!?」
 彼の細い体躯を受け止めつつも、硬直して、回せない両腕。

「媚薬が効き過ぎです――」
 ふ、と息が触れあった唇は、重なってはいない。
だが、今にも触れそうだ。

 …そう、重ねられないのだ。
 かれも、わたしも。
 それでも、自分は、幸せだ。

 彼には、まだ、躊躇う『壁』がそこに存在している。
それが、いつか払拭できた時……


 ――どうなっているのだろうか。




リクエスト:さむ様
マーカー中心で、ルイとの絡みで照れているマーカーがみたいです。幸せそうな二人希望。
…ということでしたが…なかなか伝わらないですかね…すみませんっ<(_ _)>この二人は、一緒にいるだけで幸せで、アルやエドみたいに笑い合って幸せ〜と言うタイプじゃないので、難しいですが…恋人ですとも言えない二人なんで^_^;
ああっ!マーカー中心と言えるんでしょうかっ!もし、違う!と思ったら、書きなおすので、ご連絡くださいませ…!

 でも、マーカー大好きなので、リク嬉しかったです!ありがとうございました!!!
 
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