中央編E

□中央編 サンカクカンケイ
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「それを遠慮してるって話ですよ。少将が、ユン少尉に対して、甘えるのを遠慮している、というハナシです」
「それを、寂しいとお思いなんですか!?ユン少尉!」
「…否定できませんが、おそらく、貴方が思っているコトを望んでいるわけではないので」
「どんなことあろうが、兄さんは僕のですからー!」
 と、エドワードを抱きしめた。
「…ええ。それでいいと思います」
 ユンが、苦笑すると、エドワードは、
「で、おまえ、何しにきたの」
「迎えにきたの!」
「は?」
「今日は、帰れるんでしょ?僕も帰れるから、迎えにきたの!なんか文句ある!?」
「いや、ねェけど、そんなこと今までなかったじゃん」
「昔の東方司令部と違って、ここは安全だと思ってたのに、なんだか、最近、雲行きが怪しいから!」
「…どういう意味です」
 アンダーソン弟の言葉に、アルフォンスはエドワードを抱きしめたまま、
「だって、アンダーソン兄弟、兄さんのこと変な目でみるからー!!」
「「みてませんよ!!」」
 と、同じ言葉が重なった。
「うん。見られてない。甘えておけば、仕事してくれるんだよなー二人とも」
「「どういう意味です!」」
 同じ言葉が再び重なる。
 エドワードは、べ、と舌をだして。
「せっかく、アルが迎えにきてくれたから、ラブラブデートして帰る。じゃあな」

 そういって、エルリック兄弟がさっさと出ていってしまった。
「「「あー!逃げられたー!!」」」 
 アンダーソン兄弟だけではなく、ユンの言葉も思わず、重なってしまった。

「みんな楽しそうです☆」
ホントは、五角カンケイなのかも?

おわり☆
「「「楽しくないですからー!!」」」
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