未来軍部11

□お薬飲めたね☆
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「出来るのか…?」
「…僕では、准将に何かあっては怖いのですが、一応理論はあります。中佐ならできるかもしれません」
 そういわれて、エドワードはぎゅっとアルフォンスにしがみついた。
「うん」



 そして、翌日、錬成を試すことになり――
 アルフォンスが錬成陣の上にエドワードを立たせ、錬成を試みた。

 エドワードを包み込むように、うっすらと煙のようなものが発生する。
 エイジが固唾を飲んでそれを見守っていると、ぴし、と何か蒼い光がエドワードの体を走る。
「くっ…!」
 苦しそうにエドワードが顔をゆがめ、同時に崩れ落ちる。
「准将!」
 エイジの言葉を聞いたが、アルフォンスはそのまま続けた。

 そして、自分の錬成が終わった、と思った瞬間、アルフォンスはエドワードの元へと駆け寄る。
「兄さん!大丈夫!?」
「っ…」
 エドワードがゆっくり自分の胸に触れる。
 アルフォンスもエイジも、その胸の辺りを覗き込んだ。
「「え」」
 見ると、それは先ほどよりも大きくなっているではないか。
「うわああああん!おまえ、巨乳が好きだっただけじゃねーかぁあああ!おまえなんか、しらねーっ!!」
「ご、ごめっ!違うよ!きっと、ここの構築式が――」
 と言ってる間に、アンダーのシャツ一枚とボトムだけのエドワードだったが、そのまま部屋を飛び出してしまった。

「うおっ!?」
 廊下を走って居ると、エネルが猛スピードで走っているエドワードとぶつかってしまい、エネルは思わずその体を抱きとめた。
 ばいん。
「ばいん?」
 エネルが、何かに触れたので、それを確認するため視線を下げると、シャツのボタンがはじけるんじゃないか、と思うくらい押し出されている――胸。
「へっ!?えええええエド!?おまえっ!昨日よりデカイ!!」
「うわぁあああん!エネル〜!」
 抱きつかれて、胸がむにむに当たるので、エネルとしては、どぎまぎしてしまう。
 顔はエドワードだが、声も高いし、胸まである。幻覚かもしれないが、キラキラと光り輝いているように見えた。
「うおおっ!鼻血でそー!!」
 真っ赤になりつつも、その胸が自分の体に当たるので、どうしたらいいか戸惑っていると、
「どうしたんです」
 とクールな声が飛んできた。
「マーカーぁ!」
 エドワードが顔を上げると、マーカーも思わず硬直した。
「…准将、ですか?」
「こんなのついてるけど、オレだっ!!」
「…随分、育ったんですね。背ではなく」
「うっせー!!」
「いや〜それにしても、さわり心地最高…」
 まだ抱きとめていたエネルが、ぎゅむっと両手に力を込めたので、エドワードはガツン、と膝でエネルの急所を一撃。
「ぐおおおお〜!」
「躾がなってねぇ!」
 そういうと、エドワードは歩き出した。
「何処へ行くんです」
「うっせーっ!」
 エドワードはそういうと、すたすたと歩いて行ってしまった。
 溜息をつきつつ、マーカーが顔をあげると、アルフォンスが血相を変えて飛んできた。
「に、兄さんは!?」
「あっち行きましたよ」
 そう指差されて、アルフォンスは追いかけようと走り出した。そこに、うずくまっていたエネルを飛び越えて。
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