未来軍部11

□廃墟のソファ
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 戦争だもんよ、何が正しいのか何が悪いのかはわからない。
 だけど、
 希望を持って、次期大総統を支持するしか、ねぇんだよな。

 砂漠という、悪路を疾走しつつ、砂塵の中に消えた兄の言葉。迷いがあるのか、それとも、さまざまな過去を、悔んでいるのか。

「…」
 アルフォンスは、何も答えなかったし、エドワードもそれを求めてはいなかった。

 ガガ…
 アルフォンスが握るステアリングの横にある、無線がノイズを経てた。

『ユエファー・エマリー氏が中将から、准将に降格。中央司令部を離れ、本日から、東方のイシュバールキャンプ地に赴任されました』
 次に、エイジの声が聞こえる。
「この近くじゃん。ちょっと、ツラ拝みにいってみよーぜ」
 にしし、とエドワードは笑ったが、アルフォンスははっとした。
「ってことは、レヴィ大佐が、司令部に戻ってくるんじゃないの!?」
「うおっ!?」
 
 なんだか、また波乱な予感がしつつも、とりあえず、アルフォンスは行き先を、イシュバールキャンプ地へ向かう。
 そこでは、
 不機嫌なエマリ―准将が、見るからに嫌そうに、エルリック准将を迎えたのだった――。


おわり☆
「廃墟のソファ」は歌の名前です。ナルトのED歌ってた人(たち?)。Akeboshiだったかな。
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