未来軍部11

□はろうぃん準備
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「…僕はエムじゃないので…」
「なんで、そこだけ冷めてんだよっ!」
「いえ、踏まれるのはエネル大尉だけで。僕は、ああいうのを泣かせた――いえ、それはいいんですけど。で、その、衣装でお祭りに出たら、ヤバイと思って!どんだけぇろい司令官なんだって思われてもっ!子供たちいますし!」
「おう、確かにヤバイ!」
 
 そんな二人の会話に、エイジ一人だけ、クールに食事をつづけている。
「…いつから中佐って、こんなにへんた――いえ、我を忘れて公の場で准将談義できるようになったんでしょう…」
「何、話してんだ?あいつら」
 そこへ現れたのは、エドワード本人。
「貴方の話で盛り上がってるようですね」
「オレの?」
「聞いてると、たぶん怒りたくなりますよ」
「だったら、先に殴っとく?」
「それもいいかもしれませんね」
 エドワードのげんこつが、エネルの頭上に落下。
「いってぇえええ!」
「そこでエネル大尉なとこが、准将らしいです」

「何話してんだよ」
「准将っ…!なんでもアリマセン。エイジ少佐は、魔女。マーカー少佐は吸血鬼、エネル大尉は雑用でお願いします、とお伝えしてただけで…」
「聞いてませんけど。って、魔女ですか…」
「って、オレ、雑用ってなんだっ!?」
 アルフォンスは、にっこり、と笑った。
「いいんじゃね〜?オレ、ミイラ男やるから。ぐるぐる包帯なんだぜ」
「全裸に包帯!?おまえ、それぇろいっ!」
「ぇろいゆーな、変態エネル!」
「ちゃんと、スパッツとか履くし」
「え、それもなんかもったいな――」
「なんか言ったか、アル!」
「いえなんでもアリマセン」
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