ぶ
□出会いは別れ
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「オィ、黒崎。今日も付き合え。」
そう 言い、
校舎裏に呼び出し、
今にも喧嘩しそうな
雰囲気を漂わせて
いるのは
一人は髪の色が水色の
3年、グリムジョー・ジャガー・ジャック。
もう一人は髪の色が
オレンジ色の
2年、黒崎 一護。
二人とも外見は不良だが、一護の方は無駄な争いが嫌いで避けてはいるが、負けず嫌いな性格のせいか 挑発されると直ぐに乗ってしまう。
[売られた喧嘩は買う]
主義なのだ。
グリムジョーはグリムジョーで、喧嘩っ早く、
直ぐに気に入らない相手には喧嘩を売ってしまう。
まあ、二人ともそんな性格なわけで。
また今から喧嘩を始めようとグリムジョーが
声をかけたところだ。
「良いんスか?グリムジョー先輩。明日は卒業式っスよ?」
そう。明日、この学校は
卒業式なのだ。
グリムジョーは3年なので明日、何かあると困るのだ。
勿論、本人にも自覚はある。
「良いんだよ。寧ろだからお前と決着着けてぇんだよ。何だ?恐ぇーのか?」
そう。グリムジョーの
言う通り、
この二人は
未だ、決着つかないままなのだ。
「あ"ぁ?…良いぜ。アンタが卒業する前に決着つけようじゃねーか。」
こうなっては
もう、誰も止める者などいない。
いや、止められないのだ。
お互い、火花を散らし、
少し沈黙が続いた後
喧嘩は始まった。
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