□恋する貴方に酔った自分
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愛だの恋だの

面倒臭い。

そんなもの、いらない、

だろう?




【恋する貴方に酔った自分】






恋なんて、しないと思っていた。
嫌、自分には全く必要無い感情だと思ってた。
だから嫌いだった。
俺の周りでいっつもキャーキャー煩い女子も、そんな女子に好意を寄せる、同じ班の彼も――。




「サクラちゃーん!!ねぇねぇ、暇?今日暇だってば?」

「悪いけど暇でもアンタと付き合う事は絶対無いわよ。」

残念ね…
と嘲笑うサクラ。
それを聞き、ガックリと項垂れるナルト。
この班ではそんなのは日常だ。そしてその後、彼女が俺を誘ってくる。
これも日常。

「サスケくん…あの…暇、だったらで良いんだけどー」

ほら。
今日もちゃんと時間は
流れてる。

「悪いなサクラ。俺はこれから修行に行く。」

彼女の誘いを断る俺。
これも日常。


「あ、サスケっ!!俺も行くってばよ!!!」

「…勝手にしろ。邪魔しないならな。」









流れる時間。
これが日常だから時々詰まらないと思う時も少なくはない。
でも、日常だからこそ、変わりがない、穏やかな日々に安心する。





********
****


時が流れて、いつの間にか辺りは暗くなってきた。そろそろ帰ろうとしたとき、ナルトが一緒に帰ろうと、こえをかけてきた。



「サスケは何でサクラちゃんの誘いを断るんだってば?」

突然話し掛けてきたナルト。話の意図が全くもって読めない。


「……面倒なだけだ。」

「でも、サスケってば、夢は一族の復興だろ?だから…その…相手くらい決めといた方がー…」

最後の方が小さくなっていったのは言いにくかったからだろうか?

「…お前に言われなくとも。」


わかってる。
一族を復興する為には嫌でも女が必要だ。

でも――――
やっぱり向いてないんだ…
女と付き合ったりするなんて事――。




「あっ!!!でもさ、でもさ...サクラちゃんは譲れねぇーかんな!!」

「………フン」


何故だろう。
何故こんな風に感じるのだろう。
ナルトが…
輝いてるように感じるだなんて―――


何だろう
この変な気持ちは――
ナルトを見てると何だか…心がざわつく。

他の誰にもこんな気持ちは沸かなかったのに…





何だ――――?


まさか―――





俺、

ナルトの事…







恋する貴方に酔った自分
(お前が教えてくれた、恋の大事さ)








―――――――――――
選択式お題一つ目。

恋の始まりですかね。
なんかサス→ナル→サク
みたいな感じになってしまった/(^Д^)\






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