な
□恋する貴方に酔った自分
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愛だの恋だの
面倒臭い。
そんなもの、いらない、
だろう?
【恋する貴方に酔った自分】
恋なんて、しないと思っていた。
嫌、自分には全く必要無い感情だと思ってた。
だから嫌いだった。
俺の周りでいっつもキャーキャー煩い女子も、そんな女子に好意を寄せる、同じ班の彼も――。
「サクラちゃーん!!ねぇねぇ、暇?今日暇だってば?」
「悪いけど暇でもアンタと付き合う事は絶対無いわよ。」
残念ね…
と嘲笑うサクラ。
それを聞き、ガックリと項垂れるナルト。
この班ではそんなのは日常だ。そしてその後、彼女が俺を誘ってくる。
これも日常。
「サスケくん…あの…暇、だったらで良いんだけどー」
ほら。
今日もちゃんと時間は
流れてる。
「悪いなサクラ。俺はこれから修行に行く。」
彼女の誘いを断る俺。
これも日常。
「あ、サスケっ!!俺も行くってばよ!!!」
「…勝手にしろ。邪魔しないならな。」
流れる時間。
これが日常だから時々詰まらないと思う時も少なくはない。
でも、日常だからこそ、変わりがない、穏やかな日々に安心する。
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時が流れて、いつの間にか辺りは暗くなってきた。そろそろ帰ろうとしたとき、ナルトが一緒に帰ろうと、こえをかけてきた。
「サスケは何でサクラちゃんの誘いを断るんだってば?」
突然話し掛けてきたナルト。話の意図が全くもって読めない。
「……面倒なだけだ。」
「でも、サスケってば、夢は一族の復興だろ?だから…その…相手くらい決めといた方がー…」
最後の方が小さくなっていったのは言いにくかったからだろうか?
「…お前に言われなくとも。」
わかってる。
一族を復興する為には嫌でも女が必要だ。
でも――――
やっぱり向いてないんだ…
女と付き合ったりするなんて事――。
「あっ!!!でもさ、でもさ...サクラちゃんは譲れねぇーかんな!!」
「………フン」
何故だろう。
何故こんな風に感じるのだろう。
ナルトが…
輝いてるように感じるだなんて―――
何だろう
この変な気持ちは――
ナルトを見てると何だか…心がざわつく。
他の誰にもこんな気持ちは沸かなかったのに…
何だ――――?
まさか―――
俺、
ナルトの事…
恋する貴方に酔った自分
(お前が教えてくれた、恋の大事さ)
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選択式お題一つ目。
恋の始まりですかね。
なんかサス→ナル→サク
みたいな感じになってしまった/(^Д^)\