□How Long?
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「全く…お前らは俺を何だと思っているのよ…?」



「「「遅刻魔。」」」


3人とも綺麗に声を揃えて言った。


「……………。まぁ、置いといて…今日から行くのは“人間の国”だ。」


「人間の…国?」


聞いたことも見たこともない国の名前を出され、ハテナが飛ぶ。


「人間の国って…忍とかいないってこと?」

「そう。それが今回の目的。普通人間の国には忍はいない。しかし忍が入ったと報告があってね。」



つまり…その忍を見付けろと。


「何か手掛かりあんのか?」

「無いよ。だから難易度が高いんだ。」


じゃあ、どうやって探したら良いのか。

三人とも黙り込んでしまった。はっきりいって、そんなに難しいとは思わなかった。


「一つ。手掛かりはある。」


その言葉に一斉に顔を上げた。


「その一つってのは、その忍はこの大学に紛れ込んでいるということ。」

地図を指差しながら言う。

なら 話は簡単だ。
そこの大学に自分達も入れば良いのだから。



「じゃあ、俺達もそこに忍び込めば良いってばね!!」


「その通りなんだが…2チームに別れる。」


サスケとナルト。

サクラとカカシ。


「このように別れる。で、作戦だが…サスケとナルト。二人はこの大学に忍び込んで貰う。」


潜入するのは危険だが、その分、かかってくる獲物は豪華だ。


サスケもナルトも首を縦にゆっくり振り、緊張感をもつ。


しかしその緊張感も次の言葉で台無しになる。




「恋人同士って設定でね。」





は?






「なな、何でだってば!!?何でこんなヤツとっ!?」

「うるせーよ。ウスラトンカチが。」


ナルトの慌てっぷりと比べると、随分冷静なサスケだった。



「その方が怪しまれないからだ。それに女のサクラを行かせるといざと言うとき危ない。」


そりゃー…そうだけど。


ナルト自身、サクラを危険な目に逢わせるのは絶対嫌だ。



…だから…
やはりやるのは自分しかいないらしい。




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