□How Long?
2ページ/5ページ



「ばぁか。怒りゃしねぇよ。」

言ってナルトの額をとんと小突く。


ナルトは心底不思議そうな顔をして

「そうなの?…って、サスケってば何で俺の考えてる事わかるんだってばぁ!!!」


(そりゃ…お前が好きだからだっての…)


…そんなこと絶対言えないが。


「だいたいお前の考える事なんて全部分かりやすいんだよ。」



いや、『好き』だからこそ…わかるんだろうけど。



俺は…気付いたときにはもう…ナルトの事が好きだった。

友情の、ではない。
愛情の、だ。


きっかけは何だったかな…? 多分、波の国に行って白の攻撃からあいつを庇ったときには…もう



好き だったと思う。




そうこう 考えているうちに屋上についた。
幸い、鍵はかかって無くて、すんなり入れた。


出ると いい感じに風が涼しく体を通る。


「意外と景色、綺麗なんだな。」


そこから見える景色はとても気持ちの良いものだった。

きっと夕方とか夜になればそれこそもっと綺麗なんだろうなぁと思った。



「……で、話って何だってば?」

その綺麗な背景をバックに――――話始める。


「まず一つ。………考えろ。ドベ。」


もっとまともな言葉が来ると思ってたのに…


「うるせぇってば。開口一番それはねぇだろ。」


結局、軽い説教じゃないかと思うナルト。


「それと…お前に傷つくようなことするヤツ…いたら……」

「あぁ…大丈夫だってばよ?バレない程度ならいいんでしょ?忍術使って。」



(そーゆー事じゃねぇんだよ…ウスラトンカチ。)


お前にそう、暴力振るうヤツいたら…








忍だろうが

人間だろうが

男だろうが

女だろうが…






許しはしない。




容赦しない。








抑えきれなくなる。



ナルトが好きだから。



抑えきれなくなる。



この 感情が。






次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ