□喧嘩
1ページ/2ページ




なんで…いつもいつも。


思い通りには行かない?





【喧嘩】





「もう知らないってば!!!」

「フン。いちいちうぜぇんだよ。ウスラトンカチが。」


任務の帰り、
口喧嘩とかなんていつもある些細なこと。
今日も同じようにサスケとナルトは喧嘩してた。

そんな二人に慣れたサクラとカカシも呆れながら注意する。



「もうっ!二人とも止めなさいよ…(しゃーんなろー)」

「ほら。もうじき里に着くぞ。」



いつもならこれで一時は二人とも黙り込むのだが、何故か今日はそうはいかなかった。


「いつも。いつも。いい加減にしろウスラトンカチ。ヘマすんのは全部お前の所為なんだぞ?」

「うるせぇってば!!そういうのをカバーするのが優秀な忍だろー!!!」

「お前のはカバー仕切れねぇほどなんだよドベ!!」

「なっ!!ドベ言うなってばよ!!!」



おさまるどころか
止める事を知らないな…。

きっと日頃のそのストレスも溜まっている分もあるのだろう。



「やってらんないってばよ!!カカシ先生!!俺ってばここ居たくないから先戻るってば。」


いって外れて何処かにいってしまう。

「待て!ナルト!!」

カカシが声をかけても、その声は届かず、ナルトは遠くの森に消えた。



「…………フン。」


サスケは未だに拭えない苛々が頭の中を支配していた。



「…サスケくん…良いの?」

「…放っとけ。」


サクラはこれ以上の言葉はかけられなかった。








そのまま里に着くと、
解散になった。







サスケは迷っていた。

今日の喧嘩のきっかけは俺だ。
俺が最初に普段の苛々をナルトにぶつけたんだ。




解ってる。
俺から…謝らなきゃ。




だけど…プライドが…
邪魔する。






………………

暫く沈黙して黙っているとポツポツと雨が振り出してきた。


(あいつ…ちゃんと帰ったかな…)



雨は段々、激しさを増し、バケツをひっくり返したような雨になってきた。



思うより先に、身体が動いていた。








次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ