ヴァンパイア革命

□第1話
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『お母さん??何処に行くの??』     小さな男の子は目に涙を堪えながら必死に声を出す。


『〜〜〜。−−−。ゴメンね。』     男の子は最後の言葉しか聞きとれない。


『ヤダ、遠くに行っちゃヤダよぉ。グズッ』     ただ泣く事しかできなかった−




バサッ
リークは勢いよく起き上がった。

「はぁはぁはぁ。あの夢……この頃見なかったのに…。」

リークの額には大粒の汗、息もすごく切れていて顔色が悪い。

「目が覚めたのね?」

「!!」

リークは自分の近くで声がする事に驚き戦闘体勢に入る。が、すぐにそれを解いてしまった。

「(上手そうな血の匂いvV)」

リークは声をかけてきた人間の血に酔ってしまったようだ。

「もう起き上がって大丈夫なんですか??」

リークに話しかけてる少女は長い金髪の髪で毛先は少しウェーブがかかっており、目は宝石のエメラルドグリーンの人形のような少女だった。(後で知った話だが、彼女は実はこれでも18歳)

「…。(あぁ、良い匂い。食べたいvV)」

「言葉が通じないのかしら。手振りとかならわかるかな??」

少女は一人で呟き何やらジェスチャーを始めた。

「(食べたい・凄く食べたい。でもまず「愛の宝石」について…でも食べたいvV)」

「通じないのかしら、ならとりあえず連れて行きましょう。」

少女はリークに近づき手首を持ち、引っ張る。

「!!!」

リークは少女に手を掴まれた瞬間、理性が吹っ飛んだ。

「もう、無理…。」
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