ヴァンパイア革命
□第2話
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俺は物心ついた時から父親がいなかった。
べつに不思議に思わなかった。
母が居たから。
逆を言うと父がいない方が当た
り前だと思っていた。
でも、1度だけ母に父について聞いたことがあった。
その時の母は嬉しそうな悲しそうな、複雑な顔で喋っていたことを俺は鮮明に覚えている。
俺が物を破壊するようになった原因はこの父の死と母の死を知っているからかもしれない。
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