女王様†
□宝物★
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アリスがのんびりとバルコニーでくつろぎながら、唐突に、
「やっぱり女王様の宝物ともなると、すっごいキラキラしていて高価なものなの??」
と、興味津々の表情で尋ねた。
女王はくすり、と笑み、
「そんな事なくてよ?
きっと他の者から見たら大した物ではないと言われるかもしれない物よ。でも、わたくしにとっては何よりも大事な宝物。」
そう言って幸せそうな微笑みを浮かべた。
アリスはそれを聞いて羨ましそうな声をあげた。
「そうなんだ♪素敵だなぁ。
そういう物が本当の宝物だよね。」
にこっ、と無邪気な笑みを向けるアリス。
そんなアリスを見つめながら、女王は、
(わたくしの宝物は、幼い頃のアリスがくれた髪留めなのよ?綺麗な髪を留めるのに使って、とくれた髪留めがわたくしの宝物なの。)
髪留めを渡してくれたアリスの小さな手の温もりを思い出して、ニヤニヤしている女王を、アリスは不思議そうに見つめていた†
*fin*
宝物はプライスレスなのです!(笑)
最後まで読んで下さって感謝です☆★