女王様†
□お城の中心で愛を叫ぶ★
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夕食を食べながら女王はおもむろに、口を開いた。
「あなたは、わたくしがいなくなっても大丈夫??」
「はっ?!それはどういった意味でしょうか??」
ウミガメモドキが素っ頓狂な声で聞き返した。
「そのまんまの意味に決まっているでしょう?!」
苛々とした口調で女王は言った。
驚いて首を引っ込めたままウミガメモドキがモゴモゴと、
「職を失うのは困ります〜」
と言った。
女王はフォークを持った手で、ビシリっとウミガメモドキを指差した。
「そうなのよっ!普通はそうでしょう?!」
ウミガメモドキは女王の言わんとする事を量りかねて首を傾げていた。
「でも、わたくしはアリスがいなくなったら生きていけないわ。
…考えただけでも胸が苦しくなりますもの」
と、切ない溜め息をついた。
「それはアリスが創造主だから…ではないのですか??」
女王は、ふっ、と不敵な笑みを浮かべた。
「それは違うわよ。もうアリスに対する拘束力は、アリス本人が願った事によって、効力を失っているのよ。
それでも、わたくしはアリスが特別なの。」
幸せそうな笑みを浮かべた。
ウミガメモドキはやや口をとんがらせながら、
「陛下は私がいなくなっても生きていけませんよ〜?誰が料理を作るんですか?」
女王はやや焦りながら
「なっ!そ、そんなの些末な問題ですわっ!
わたくしはもっと、壮大な話をしているのよ!」
「皆、元気なのが一番ですよね〜」
ウミガメモドキが上手くまとめようとした。
「分かった風な口をきくなんて生意気よっ!!」
ぷんすか言う女王をウミガメモドキは温かい目で見守っていた†
*fin*
愛(?)は本人の目の前で叫ぶべきでしたね↓微妙なお話になってすみません(T-T)
最後まで読んで下さって感謝です☆★