住人達†
□譲れないものは★
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「あ、そうだ。クリスマスのケーキは俺が作るよ」
さり気ない一言だったが、それを聞くやいなやアリスは即答した。
「絶対駄目っ!!」
その、あまりな全否定ぶりに一瞬言葉を失うもすぐに立ち直って、聞き返した。
「…な、なんでだよっ?!」
「だって、廃棄くんってば、ジャムパン作るつもりでしょ?!」
びしっ、と指をさしながら言い切った。
「なっ!ストロベリージャムパンに何か問題でもあるのかよ?!」
「大ありだよっ!」
顔を引きつらせながらアリスが叫んだ。
「栄養あるぜっ?アリスは細いくらいだから、もっと食わなきゃ駄目なんだよ」
「栄養とかの問題じゃないってば〜」
想像で身震いしながら言った。
「こればっかりは俺も譲れないからな!」
きっぱり言い切った。
アリスはむくれながら
「じゃあ、クリスマスは廃棄くんとは過ごさな…」
“い!”と言い終わるより先にアリスの言葉は遮られた。
「やっぱりクリスマスのケーキといえば、あれだよな!あれは美味い!あれがなきゃ始まらないよなぁ」
アリスは思わず吹き出した。
「廃棄くんケーキ食べた事ないじゃない〜。」
クスクス笑いながら
「クリスマスのケーキはあたしが作るね♪」
アリスは晴れ晴れと言ったのだった†
*fin*
クリスマスといえばケーキです♪
今から何ケーキを食べるかドキドキなのです☆
最後まで読んで下さって感謝です☆★