NOVEL

□¥525
2ページ/6ページ

「やぁっべー‥マジ暑い」

ギンギンギラギラ
そんな効果音がお似合いな午後の日差しを目一杯浴びた教室に暇な男子高生が4人居た

「うるさいよ智」
「そうだよ智が喚くから余計暑いよ」
「うっせー双子!」

比枷 智紀(ヒカセ トモノリ)通称、智は自分の目の前に居る
夜月 泰明(ヤヅキ ヒロアキ)と
同じく夜月 康明(ヤヅキ ヤスアキ)の双子に悪態を付いた

「絶対智が喚くからだよー
ねぇ、いっちー?」
「えぇっ!?
違うと思うけど‥」

乃村 壱維(ノムラ イチイ)通称、いっちー、いっちゃん
このメンバーで1番落ち着いておっとり系の男子

「わぁん! いっちゃん大好きー!!」
「えぇっ!!?」
「「駄目だよいっちー」」
「そういう時はぁ‥」
「どつかないと!」
「ちょっ 酷ぇ!!」

双子の攻撃にまだ対抗しようとする智
そんな仲間達を見て、壱維は口を開いた

「そういえばアッキーは?」

アッキーとは八雲 晃(ヤグモ アキラ)の事で
彼等の友人である

「アッキーはサボり」
「え、休みじゃなく?」
「アッキー王子はモテるもんねぇー」
「王子だしねー」

ねー、と言い合う双子をよそに智紀は口開き

「違う『今日は雨だから行かない』だってよー」
「「え‥」」
「‥今日さ雨だっけ?」
「「晴れだよねー」」
「てか南の王子様?」
「「「「……まあ、アッキー(王子)だし」」」」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ