NOVEL

□空が泣いた、僕は狂ったように笑った
1ページ/5ページ

イライラする
何でそんな顔すんの?
何で、何で‥

ゲシッ

音がした
自分の身体に痛みが走った
目の前の悪魔は笑う

「ね、柘榴痛い?」

悪魔は独特な笑みで目の前の少女に問う
金糸の悪魔、ベルフェゴールは柘榴を蹴ったところで

「…」
「‥ねーそんなにオレと一緒に食うのやなわけ?」

当たり前やんか
だってベル君と一緒に食べるとご飯がぐちゃぐちゃになる
それにナイフとかフォークも投げられる
ベル君と2人きりだとウチは虐められる
だから今日は

「“明日はお友達と一緒に食べるから”」
「っ!?」

何で知ってるの?
柘榴そんな顔してらーマジ馬鹿じゃねーの
まぁ柘榴の方が成績は上だけど、性格ね

「うしし、その顔マジ笑えるんだけど」
「…何で知って」
「知ってるよ、だって見たもん」

‥え、何その顔?
あのカスには笑う癖に

「柘榴さー友達居ないじゃん
何嘘吐いてるわけ?やっぱ嫌なんだー?」
「ち、が‥その…」

嘘だね顔すんげー焦ってんじゃん
そろそろ泣くかなーと思って待ってたけど
なかなか泣かない
何?今日は我慢強いじゃん(まぁウザいけど)
だから今日は武器を取ってやるよ

「ベ、ル君‥?」
「…痛い?」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ