NOVEL

□愛しい君に沢山のキスを
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王子様が私に跪いて手の甲にキスをする
漫画とかでよくあるシーン
でも実際にやられるととても恥ずかしい

「っ‥ベル?」
「何?」

何ってこっちが聞きたい
いきなり部屋に入ってきたらこれだ(今日はノックしたんだ、凄い!)
しかも何故か今日は

「(何でスーツやねん)」
「ね、柘榴」
「‥ん?」

私が必死で頭をフル回転させていると王子は話しかけてきた
取り敢えずスーツは中断だ

「何か欲しいモノある?
王子何でも買ってあげる!」

何を言い出すのだこの王子様は
大体何でこんないきなり‥(うち何かベルにしたっけ?)

「あ、のさ‥」
「うん」
「うち何かしたっけ?」
「…何かって
今日柘榴の誕生日じゃん」

あ、……え?
‥あぁそうか、そう言えばそういうものがあったな

「もしかして忘れてた?」
「うん」

うんてーと言いながらベルは笑った
あぁ凄くほっとする
‥そう言えばベルと話すのは何日ぶりだろう(確か、5、6日‥かな)

「ね、何が良い?」
「えー‥」

何だろ、何が欲しいんだろう
…うーん、悩む(別に何もいらないんやけどな)

「んー何やろ」
「何でもいーよ
オレ王子だし!」

悩んで悩んでっ
王子何でも欲しいモノはあげる!
服も靴も大っ嫌いな人の命もぜーんぶ
王子がお姫様にプレゼント!
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