NOVEL

□しあわせだと唄いたいね
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なんかもう、マジでありえないんだけど
えー‥だって、オレ…王子だし

「ね、柘榴」
「ん?」

オレは廊下を歩いてる柘榴を捕まえ声を掛けた
にしてもこの廊下無駄に広いよなー‥

「今日何の日か知ってる?」

まさか彼氏の誕生日忘れるとかないよな
うん、絶対ない

「…えっと」
「うん」
「……可燃ゴミの日?」
「………」

マジで言ってんのこいつ?
え、今のは幻聴てことでオーケー?

「あの、ベル‥?」

オレが黙っていると柘榴がおずおずと顔を覗き込んできた(――っ可愛い!!)
怒ってる?と聞いてきたので怒ってないよと応えた
うん、怒ってなんか‥ない、よ

「柘榴、あのさ‥」
「う゛おぉい、柘榴ぉー!!」

オレが言い終わる前にあの馬鹿鮫が来やがった
ほんっとマジでありえないんだけど(空気読めよカス!)

「ちょ、スクアーロおま‥」
「なぁ柘榴ボスのパンツのゴムが切れたぞぉ」

シカトかよ!(鮫のくせに生意気じゃん)
しかもなんだよボスのパンツのゴム?
んなのどーでもいいだろ(頼むから出てけ)

「そうなん?うーんでも‥あ、ベル」
「何?」
「今日のゴミ出し当番マーモンやんな?」
「え?あー‥」

そういえばそうだったかな‥
……いや、つかそんな事より!!
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