NOVEL

□君に触れる指先
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「え、ボスに誕生日プレゼントを渡したい!?」
「う゛、う゛おぉい 声がでけぇぞぉ!!」

スクアーロが叫ぶと辺りに居た人達は皆何事だと振り返った
一緒に居た柘榴はやれやれと言うように溜め息を吐き、スクアーロに問い掛けた

「それで今日うちを呼んだと?」
「お、おう」

少し周りの視線を気にしつつ答えるスクアーロ(これで少しは怒鳴ったり叫んだりしないだろう)
柘榴はストローで抹茶ラテを飲み、ミルフィーユをフォークで器用に食す
勿論スクアーロの奢りだ
今、二人はカフェで軽く食事を取っている
何故かというと先程柘榴が言った通り、スクアーロはXANXUSへ誕生日プレゼントを上げたい、だから女である柘榴に相談を持ちかけた
ルッスーリアも考えたが、彼だとコレクションの一部になってしまう可能性があるからである
それならこうやって飯を奢ってやる方がマシだと考えたのだ

「ルッスはあかんの?」
「奴のコレクションになる気はねぇ」
「レヴィは?」
「喧嘩んなる」
「ベルは?」
「あいつは相談に乗らねーだろ」
「…マーモン」
「金ふんだくられるだろ」

ふーん‥とストローで抹茶を混ぜると良い考えが思いついたのか柘榴はニヤりと笑いスクアーロに言った

「うちも金取るかもよ?」
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