NOVEL
□くだらないと笑えよ
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いつだってそうだ
うちがソファーの左の隅っこにもたれて座り、その横にベルがまたもたれて座る
いつもどんな時も、そうだった
でも今日は違った、今日のベルは‥ううんきっと今日からずっとベルは前のソファーに座る、うちの真ん前(なのに、目線が合わないのはどうして?)
「――ベル、」
言えば少し顔を上げて此方を見る彼の金色
うちがどれだけその金色に恋い焦がれたか貴方は知ってる?(いいえ、絶対知らない)
「‥ベル」
「何?」
「…ベルさ、浮気してる やん、な?」
おずおずと聞けば彼はまるで小馬鹿にしたように笑い、今更かよ、と言った
知ってるよ本当は結構前からなんでしょ?
でも私だって女なんだから、浮気されたりするのは凄く嫌
今まで黙認してた‥ってわけでもってないけど黙ってた(嫌われたくないから)
「‥うちも、」
「ん?」
「っ、うちもっ!浮気するからっ!」