NOVEL

□今日僕の好きな人はお嫁さんになりました
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「見て見てー」

目の前で彼女はくるくると嬉しそうに回る
そりゃそうだ今日は彼女の結婚式なんだから
純白のウェディングドレスがふわりと浮く(おいおいいくら何でもはしゃぎ過ぎじゃね?)

「どう?どう?似合ってる?」
「いやん柘榴
とっても綺麗よー」
「柘榴は色が白いからね
とっても似合ってるよ」
「ありがとー
ね、スクアーロ似合ってる?」
「あ゛、あ゛ぁ似合ってるぞぉ」
「やだスクアーロ顔赤いわよ」
「なっ‥!」
「うしし、スクアーロお前人妻が好きなのかよ」
「ご、誤解だぁ!」

ま、そうやって皆ではしゃいでた訳なんだけど
今日の主役がポツリと呟いた

「できたら、ボスにも見てほしかったな」

そ、今ボスは“ゆりかご”の中だから無理な訳
まぁ、ボスも柘榴には甘かったからなぁ
きっと泣くと思うぜ?

「柘榴ちゃん‥」
「……」

あ、何か気まずいかも
そうだよな柘榴はボスに慕ってたもんなー
‥と、そろそろいい時間じゃね?

「うしし
柘榴、そろそろ旦那さんの所行って来いよ」
「え、あ‥」

あーぁ慌てて時計を見るんだから
ほんと可愛いなぁ、なんて思うオレは結構ヤバいかも

「そ、そうね!
そろそろ行った方がいいかもしれないわね!」
「旦那に宜しくな゛ぁ!」

う、うん行って来るわー
なんて行って柘榴は走って部屋を出てった
うしし、そんなに走ったら転けるっつーの
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