NOVEL

□純真ゴコロ
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2年前、1度だけ君に軽い調子で好きだと言ってみた
すると君は一瞬驚いて笑いながら年下のガキと自分より背の低い奴はお断りだと
その時の態度がやけに挑戦的だったのをオレは今も覚えてる

「……」
「‥何?」

急に目の前のベルが声をかけてきた
ヤバい、気付かれた(そんなじっと見てたかな?)

「いや、背ぇ伸びたなぁー‥って」

するとベルは少し黙って
まぁ、男だし
と答えた(ちょっと前までウチより低かったくせに!)
やっぱり毎日牛乳飲んでるからかな‥?
ほんまベルって牛乳好きやなー
‥ていうか、

「(男の子ってすぐ成長すんねんなぁー)」

この調子で部屋の片付けも出来るようになってくれたらなぁ
文句ないのに、なかなか上手くいかんもんやな

「柘榴今失礼な事考えなかった?」
「っうぁ!」

びっ、びっくりしたぁー
いきなりアップとかやめてやもー
心臓に悪いっちゅーねん

「やめてや、そういう事」
「‥?
あぁ、ごめん」

そう言ってすぐにベルは身を引いた
……?
あれ、何か素直やな(前やったら逆ギレとかすんのに)

「‥柘榴ー?」
「え、あ‥」
「どしたの?」
「ちがっ‥何か‥」

何か、何か‥
ベルがちょっと‥ちょっとだけ大人っぽい?
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