NOVEL

□そして金糸雀がナイタ日
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薄暗闇の中、綺麗な青空
金糸がゆらゆらと笑っていた

「‥ご機嫌やね」
「そう?」

そう見える?
とにっこりと笑った
が、返ってきた言葉は全く反対のモノだった

「オレ、今‥イライラしてんの」
「…」

少年は自嘲気味に笑う

「何に?」
「…何に?」

少女の問に更ににっこりと笑う
もとい、嘲笑する

「例えば触れたいのに触れれない、とか」

すっと、少年は空間を裂く
勿論手には何もない

「例えば別の男を視野に入れるとか」

少年は少女をじっと見つめる
少女は少し後ずさった

「‥それ、さ」
「うん?」
「やきもち」

短い沈黙
先に破ったのは、誰?

「知ってるよ」
「…」
「何であいつと話すの?
王子嫌って言ったじゃん」
「だって、それは」





そして金糸雀がナイタ日
(そんなの只の言い訳でしょ?
お前はオレだけ見ててよ)
(そう言って君は初めて私に涙を見せた)


***アトガキ
前々から嫉妬ネタが書きたかったのです
本当は裏にいきそうだったのを何とか頑張ったやつ
だってベルですもん、裏とかいきそうじゃないか(偏見
あ、別の男〜は一応スクアーロのつもりで書いたのですが
もう誰でも良いです
ゴーラ・モスカでも可です(え


071008 (C)Yuu Aoki
 

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