詩
□聞こえる
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ごーーーーーーーーーーーー
終わることなく鳴り続ける工場の音。
まるでこの明るく眠れない街の悲鳴だ。
いや、歓喜か。
どちらにせよ居心地のいいもんじゃない。
それに慣れつつある自分にも嫌気がさしてくる。
目を閉じる。
街の声に混じるイレギュラー。
仲間を探す虫の歌。
数少ない緑に息づく命。
この歌が心にしみてくる間はまだ大丈夫。
この街も。
私も。
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