寄書

□+死にたがり屋と殺人狂の話+
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「や、やめろっ!!うわぁぁあぁあ!!!」


ザク、ブジュ…
グチャ……

真夜中の家に響く音。
隣の部屋。
きっと次は私。
あぁ、やっと解放される。
そして彼は現れた。



「私を殺すの?」
「あぁ」
「なんで?」
「楽しいからだよ、殺人は」
「じゃあお揃いだね」
「何がだ」
「私も楽しいから手首を切るの。でも誰も理解しない」


「どうせ殺すなら派手に散らかして」


「……ふん、断る」
「なんで?」
「殺人依頼なんざ興醒めだ、俺は悲鳴を楽しんでんだ」
「ふぅん」
「お前なんか殺しても楽しくねぇだろ」
「そっか…、残念」



「ねぇ、貴方の見る楽しい世界を私にも魅せて」


「……ふん、来るなら勝手に来い。捕まっても知らねぇぞ」



血生臭い家から出てく。
未練は無かった。
彼は無言で歩いて行くから、私も着いてく事にした。
腕から滴る血など気にもならなかった。


end...?
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