寄書

□*偽物天使*
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「ちょっと!!やめなさい!!!!」


仲間の天使が叫ぶ。
だってこの子が私を【呼んで】いるのだから仕方無い。
魂が【共鳴】する。
その子は何かに気がついたように私を【見た】
手をのばせば触れ合う指と指。


私は【消えた】





確かにそこに居た。
あれば私の【姉】だ。
笑って手をのばしてきたから私も掴んだ。
そしたらパッと光って目の前から【消えた】
チィッと何処からか舌打ちが聞こえた気がした。
携帯が震える。

姉が目覚めた。

交通事故で植物人間になっていた、あの姉が。
私は泣きながら走って病院へ向かった。



今回も失敗。
さっきまでの笑顔を崩して恨めしそうに少女が走って行った先を見つめた。

私は【死神】
まさか、ただの本好きかと思ってたらまだ記憶が少し残ってたなんてね。仕方無い。
さっさと切り替えて次の魂をおとさなきゃ。





end...
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