死神帳
□【任務】
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この世界は常に
『奇跡』に満ちている。
しかし、
それと同時に『悪夢』も
世界に満ちている。
『奇跡』と『悪夢』は紙一重。
【任務】
なんの変哲も無い平和な世界。
いや、それは表向きであり裏では強盗、殺人等その他にももっと残酷な事件は起きている。
しかし、彼にとってはそれ等は蟻が死ぬ程度にしか感じられない程些細な事であった。
「だりぃー……」
身の丈程の鎌を持ち、黒の衣装に身を包んだ男。
それは誰が見ても【死神】だと言える容姿だ。名前は『セリ』
因みに本当の名前では無い。
本当の名前は忘れた。
彼の仕事は魂の回収だ。まさに死神の仕事そのもの。
ただ、世間一般で知られる死神とはちょっと違う。
彼が回収するのは
『違う世界から紛れ込んだ魂の回収』だと言う事。
この異界の魂がそのままこの世界の魂の輪廻に入ってしまうと『異端』が生まれる。
死神は、その生まれてしまった『異端』の始末もしなければならない。
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