+荊罰+

□...*第1章*...
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やっとの事でカウンターに荷物を置いて椅子へと腰掛けた憂。
そこへオレンジジュースの入ったグラスを差し出す光。

「今日は遅かったね。何か有った?」
「あ、いつものが絡んできて」
「そう…、大変だったね。それで他には何か有った?」


憂は、オレンジジュースを一気に飲み干して光へ向き直った。
光の顔付きは先程までの笑った顔ではなく、真面目で、眼鏡の奥から見えるその瞳は人を射抜く様に鋭い。

「一つ、気になる事が…」
「そっか、じゃあ今夜辺り行こうか」
「了解しました」



溶けかけた氷がグラスの中で
カランとはぜた。




*零話*end...
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