+荊罰+

□...*第5章*...
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*壱話*


許さなくて良いから。
ねぇ、お母さん、お父さん………―――

ごめんなさい。
ごめんなさい、ごめんなさい。
助けられなくてごめんなさい。
【あの時】ちゃんと伝えられてたら、【今】どうなってたんだろう?




嫌な夢。
ガソリンが燃える匂い、ガラスの爆発する音。
今でも鮮明に記憶している【あの時】の光景。
生存者0の最悪の【事故】

額を伝う脂汗を拭いながら滲む涙を隠した。
早く下に行かなくては。
きっといつも通り光さんが待ってる。
僕は僕の今の日常を生きなくちゃならないから。



だからね
お母さん、お父さん
ごめんなさい



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