+荊罰+

□...*第5章*...
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ガガッ…

耳障りなノイズに微かな映像。
黒煙が舞い上がり、緑の山が燃えていく。
そして、一人の幼い少年が永遠と助けを求める。

【お母さん…、お父さん…】
【ごめんなさい】
【誰か助けて、誰か……】
【本当にごめんなさい…】


水無月は黙って【ソレ】を【観ていた】
彼は最近この夢を見ている。
ソレは暴走仕掛けてこのテレビにも映ってしまっていた。
溜め息を吐いてブツンと切れたテレビをそっと撫でる。
階段から足音が聞こえる。

「光さん、お早う御座います」
「うん、おはよう」


きっと彼は自分が暴走している事に気が付いていない。
早く対処しなくては……、彼の【対価】が無くなる前に。




壱話end...
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