ヒルセナ5題

□身長差
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バラバラと派手な音に驚いた部員たちが散らばったフィギュアを集め始めた。
だが。。。数えてみると1体足りない。
まもりがごめんなさいと平謝りし、ヒル魔が盛大に舌打ちする。
そこへ脚立を片付けたセナがつかつかと歩いてきて、ヒル魔の足元に屈んだ。
ヒル魔があ?と怪訝な表情になる。すると立ち上がったセナがニッコリと笑った。
背が低いから見える世界だってあるんですよ。
ヒル魔の目の前に1体のフィギュアを差し出す。逆立てた金髪の背番号1。

セナは澄ました顔で、フォーメーションの説明でしたよね、と言った。
ヒル魔はセナの手からフィギュアを取り上げて、なかなか言うじゃねぇかと笑う。
テメーら、さっさと集まりやがれ!
その声に弾かれたように部員たちが、ミニチュアフィールドの前に集まった。

【END】
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