心の風

□新たな人生
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彼との生活も始まりバイトも決まった
2001年10月下旬遊麻はパン屋さんでの仕事を開始した

慣れない仕事をなんとかこなし
早番は朝8時からと9時から
中番は朝10時から
遅番は昼12時からのシフト制で週給二日の勤務で一日8時間の拘束で勤務を続けた
仕事内容は計り売りパンの実演販売である

ひと月半が過ぎた頃から胃が痛みだした
ある日耐え切れなくなり病院に行くが風邪だと診断され薬を処方されるがしばらく経っても胃痛は治まらない、違う医者に行くと胃潰瘍だと診断された
薬を飲みながら勤務を続けた

彼との生活は繊細な性格の彼を尊重し部屋は別にしていた
週一日だけの一緒の休みはでかけたりしていた
彼も遊麻もネットはやるから遊麻は自分のパソコンを買った
彼と仲が良かった女性達は遊麻も知っている人だが彼が自ら遊麻と結婚したと告げ連絡をとることはなくなった

しかし遊麻の元旦那の攻撃は始まった
チャットサイトの掲示板に息子の名前で彼の中傷をする
元旦那をアクセス拒否にしてもらったがだんだんチャットもしなくなり、遊麻もネット依存は軽くなっていた
気が向けばやる程度で家事、仕事優先でひまがあればやる
メル友はいなくなっていた
とにかく彼を優先にした

元旦那は実の自分の親に遊麻のことをどう言ったのかはわからないが遊麻の母に電話があったそうだ

「遊麻は男にお金を借りすぎて返せなくなり複数の男性からと警察から追われているから遊麻と関係は切った方がいい」

もちろん誰からも借りていない過去に一度だって借りたことはないし、車だって現金で支払ったくらいでクレジットカードも持っていない
借金は嫌いだからしない
それは母もわかっているが遊麻に伝えた
それをいうなら遊麻の弟の方だ
クレジット会社から再三支払いの催促の電話が実家にあるそうだ
母が払ってしまうから弟は甘えて変わらない
弟は六歳からてんかんで親は甘やかしてきた
でも薬を飲んでいれば発作はでなくて20年以上発作はでていない車の運転の許可もでた
遊麻には厳しかったがそれは感謝している

2002年二月上旬夜9時過ぎ仕事帰りに遊麻は自転車で道路標識にノンブレーキで激突した
体はぶっ飛び道路の真ん中に飛んだ
車がきてなかったから引かれなかったから全身打撲ですんだ
が帰ろうとしたら腰がくだけて激痛で立てない歩けない
痛みで泣き出した遊麻
携帯で彼に電話して向かえに来てもらった
遊麻を見るなり笑った
自転車はひん曲がり遊麻は泣いている
そんな彼もスニーカーが左右ちぐはぐで片方は遊麻の靴を履いていた
かなり慌てていたのだと思う
普段そっけない彼だがかなり心配してくれたのがわかり安心した
彼は夜中もバイトをしていたので遊麻を自宅に連れて帰りバイトに行った
遊麻は激痛で動けない
翌日病院に行き歩けるようにしてもらった
なんとかし翌日仕事に行ったが三時間経過したあたりから痛みは酷くなり早退した
職場では電柱と相撲をとり負けた遊麻と笑われたム
一日半の休みをもらい仕事に復活した
通院しながら翌週の水曜日に彼と入籍した

遊麻の母には事後報告で手紙を書いた
まともに話は聞いてくれるわけがないからね
電話があった当然のことながら怒った母
主人をあんな男とみたこともないのにいう
遊麻は許せなくなり連絡を途絶えた
 

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