作品置き場

□雨は嫌いじゃない
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シトシトシト…


梅雨というこの時期を



私は何よりも楽しみにしているのです









雨は嫌いじゃない










6月下旬から7月中旬のこの時期。
現世はもちろん、死後のこの世界にだって“梅雨”と呼ばれる時期はくる。


「梅雨はジメジメして嫌になるな」


六番隊に書類を届けに行った時に、阿散井くんが言った言葉。


「阿散井くんは梅雨が嫌いなの??」
「当たり前じゃねぇか。せっかくの空が、この時期になったら見えねぇんだぜ??」


それに体もダリィしな と呟いて窓の外に目をむける。


「私は好きだけどなぁ……………」
「なにが」
「梅雨の季節だよ」


まさか私が梅雨を好きと言うとは思ってなかったみたいで、目を見開いている。


「まじかよ!?なんで梅雨が好きなんだ??」
「ん〜………内緒vV」


質問してきた阿散井くんには悪いけど、これだけは言えない。
「おい!!雛森!?」と阿散井くんの声が聞こえたけど、六番隊執務室を出る。




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