□仕事の後の一時
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結局、遅刻者はあの茶色いツンツン頭の子だけで、朝の風紀の仕事は終わった。
応接室に着いた私はソファへと座り、ふかふか触感を楽しむ。
雲雀も時雨の前のソファに座ってくつろぐ。
「はい、これひばひばのお弁当」
「ありがと」
「じゃ、私コーヒーいれてくるから、食べてて良いよ」
「うん」
テーブルに雲雀のお弁当を置いて、コーヒーを入れに行く。
無糖。
雲雀は甘くない、コーヒーそのままの味を好む。
そんな私も、無糖とまではいかないけど角砂糖3つ入れて飲むのが好き。
粉末を入れて、お湯で割る。
何とも楽な作業。
こうして、風紀委員に居るからお茶やコーヒーを入れる作業ももう慣れてしまった。
「出来たよー」
マグカップを二つ両手に持ち、コトリとテーブルに置いた。
「あれ、そう言えば、明日って球技大会だよね?」
ソファに座り、マグカップに口を付け、思い出したように時雨が言う。
僕は時雨の作ったお弁当を口に運びながら、「ああ、そういえば」と口を開く。
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