謎解きはバレーのあとで!?

□ Story5 イケメン執事は蜜の味でございます
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「お嬢様、 お嬢様…」



『…ん? よね…や…ま?』



「 お嬢様、朝でございます。起きてくださいませ。」



「うぅ…ん。今日は、休日でしょ?もうちょっと…」



「いけません、お嬢様。本日は、法律学のお勉強の予定が入っておりますゆえ。」



『……?? !!!!』





ガバッ!!





「米山っ!! だから勝手に寝室に入ってこないでって!?  …………???」



「おはようございます。お嬢様。」(キラースマイル☆)






『なんだか…。まぶ…しい…オーラ…が…』





ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!



パクパクパク






「お…、お嬢様?」



「ふ…、ふっ…、ふく…、フクザワ〜!?  あ…、いや… フクザワ…さん。」



「クスッ。 お嬢様、執事に“さん”など必要ございません。どうぞ『福澤』とお呼びくださいませ。」



「な…ななな、なんで!? なんでココにいるの!? …デスカ?」



「敬語も不要でございます、お嬢様。 米山とチェンジで、私を執事にと、お嬢様がご所望なさったと伺いましたが。」



『!!!!! そうだった! だけどまさか、ホントに来ちゃうわけ!?』



「宝生財閥の力をもってすれば、造作もないことでございます。」



『へっ!? 心までサクッと読まれてる…orz 』








「お嬢様、こちらへ。身支度のお手伝いをいたしましょう。」



「…身支度?」



「さぁ、お嬢様。」(ニッコリ☆)



「………。」(見惚れ中)








『!!!!!!!!!!  ちょっと…待って!!!  私…、すっぴん………じゃね??』






 
『ムリ━━━━(○≧Å≦)━━━━!!!!!!  ムリムリッ!!!米山ならともかく← イケメンにすっぴんなんて、ムリすぎる〜。』







ガバッ






「お…お嬢様!? ベッドにお戻りになってはダメでございます!! 早くベッドから出てくださいませ。」



グイッ



「お嬢様。お布団をお離しください。」



「福澤! す…すぐに行くから、アナタは朝食の準備をしてちょうだい。」



「しかし、お嬢様…」



「いいからっ!はやく行きなさいっ!!」



「かしこまりました。お嬢様。 しかし、お勉強のお時間まであまり余裕がございませんゆえ、お急ぎくださいませ。」





『ふぅ〜。助かった…。イケメン執事相手だと、何かと気をつかうわね…… 』










「本日の朝食は、パンケーキでございます。」



「ありがとう、福澤。」



「お嬢様、お待ちください。 ちょっと失礼。」



クイッ



『ア…、アゴに、手が…。  こ…こここ、これって?????』



「あっ、動かないでください、お嬢様。」



「へっ!?」



『しまった、裏返った、声。  ………ってか、カオ、近すぎなんですが〜〜〜〜〜〜っ!!!!』



「目をゆっくり閉じてくださいますか?」



『キッタ━━━━(>∀<)━━━━━!! キス??ねぇ、キスなの?? 福澤ってば、もう!!せっかちねぇ〜〜〜〜〜』








「お嬢様? お嬢様、とれました。」



『…はぁ?』パチクリ



「フェイスブラシの毛がついておりましたもので。」



「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ????」



「おっ…、お嬢様?」



『はっ!しまった。つい、いつもの調子で…』



「今のは気のせいよ、福澤。 ありがとう。」(営業スマイル☆)



『はぁ〜。はぁ。 心臓バックバクなんですけど!! ムリーーーーーーッ!!!!』







「お嬢様? お顔が赤いようですが?」



『いっ!?』



「あっ…、と…、これはなんでもないの。気のせいよ、気のせい。」



「しかし、お嬢様。 万一、お熱でもあっては。 ちょっと失礼。」



『ぎゃぁ〜〜〜!!!  だ〜、か〜、ら〜。 カオ近いんだって〜〜〜〜(T▽T;) 』



「……。 お熱はないようでございますね。 朝食、温かいうちにどうぞお召し上がりを。」



「わかったわ。福澤。」



『だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。。。。  イケメンは、接近するだけで、米山の何倍も破壊力あるのよね。 なんか、づ〜が〜れ〜だぁ〜。 』














「お嬢様。お茶が入りました。」



「ありがとう。福澤。」



「ところで福澤?」



「どうされました? お嬢様。」



「そろそろ、法律学の先生がいらっしゃるお時間かと思うのだけれど…、お見えにならないわね。」



「本日、先生はいらっしゃいません。」



「…… はぁ?」








カチャ



「福澤?」



『!!!! まさかそれは…、執事メガネ!? 素敵!素敵すぎるわっ!!』



「本日の法律学の講師は、中央大学法学部出身、私、福澤達哉でございます。」



『福山×ガリレオ、翔ちゃん×謎ディに匹敵する“イケメン×メガネ”!!!!! キタ━━━━━(☆∀☆)━━━━━!!』







「お嬢様?」



「…お嬢様!」



「……お嬢様!!」





「あ…、あら、ごめんなさい。つい(妄想に)夢中で。 なぁに、福澤。」



「お嬢様は、これまでも、宝生財閥の後継者としていろいろと勉強されてきたようでございますが…」



「そうね。語学も例の“ウエタ語”以外は、完璧よ。」









「しかしながら、お嬢様。」キラッ



「なっ……、なぁに??」



『い…今、瞳の端が、あやしく光った気が………』














「大変失礼ながら、法律学に関しては、かなりの “アホ” でいらっしゃいますね。」















「………。」



『??? あ…れ…???? 今の…。何かの聞き間違いかしら????』








「いいえ、お嬢様。 お嬢様は、残念すぎるくらいの “アホ” でいらっしゃいます。」



『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…… イケメン×毒舌のパンチ力!!!!!  すでに、立ち上がれないんですけど…orz』







「ふ…ふくざわ。おっ…、お願いだから、“法律学に関しては”の部分。忘れないでいただけるかしら。」



『ダ…ダメージ 大!!!』



「そ…、それに、そのあたりは、あまりエグらないでいただけると助かるのだけれど。」










「いいえ、お嬢様。法律学は企業経営の基礎。となると、これは宝生財閥はおろか、日本の存亡にもかかわる大問題でございます。ゆえに私、福澤がガッツリ鍛えさせていただきます。」



「なっ…。」



「しばらくは、軟禁状態。寝る時間などないとお考えくださいませ。」



ニヤリ(ドSスマイル☆)





『ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。 こ〜!わ〜!い〜!!(((;゚Д゚)))』












「さぁ、お嬢様。もう逃げられませんよ。」(超ドSスマイル☆☆☆)



「米山!!ヨネヤマ〜!!!  お願いだから、かえってきてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!」
 
 
 

 
2011.12.2


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