謎解きはバレーのあとで!?

□ SP:Story6 ライバルは“鬼軍曹”ございます
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「収録始まりま〜す!!皆さま、お席についてくださ〜い!」






読者のみなさま、ごきげんよう。



実は今、私、米山、番組の収録に来ております。



え?なんの番組か?



それがなんと!!!!!!



“VS嵐”でございます!!!!



そう!



言わずと知れた、あの国民的アイドルグループ“嵐”の、超人気番組!



嵐の大ファン、うちのお嬢様が、女子バレーチームが出場するたびに、



「もう女子は○回目だけど、男子はいったいいつなのよっ!?



という雄叫びを上げてきたあのVS嵐!!!



いよいよ! い!よ!い!よ!



男子全日本チームが参戦ございます。







「ヨネ、何してんだ? 早く来いって…」



「あ…、永野、ゴメンっ! すぐ行くっ!!」



「ほら、ここ。」



「ありがと。 オレ、なんか緊張してきた〜。」



「なんでだよ、座ってるだけじゃね〜か!」 ハハハ



「そ〜だけど〜!」 アハハハ









ぞわっ…








!!!!!???



「ヨネ?」



「いや、なんだか今、悪寒が………」



「はぁ? おいおい、大丈夫かよ〜。」







あっ!そうそう。



みなさま。



実を申しますと、お嬢様には、本日のこの収録の件は、内緒でございます。



こんなチャンス、めったにございません!!



あのお嬢様がこのことを知ったら、いったいどんなお顔をなさることでしょう!!



あ〜、くやしがるカオを想像しただけで、ニヤニヤして…………








!!!!!!!!



「………。」






『い…いや、…ま、まさか…??』





バッ (二度見)





「いっ……!!!!!!!!!!」



「あら米山、ごきげんよう。 “いつになく”く楽しそう…ねぇ?」ニッコリ






「お…、お嬢…さ…ま?? どどどどどどどど…、どうして…ここ…に?」



「あら! 見てのとおり“ただの”番組観覧ですわ。」







「“たまたま”番組観覧に当選して来てみたら、“たまたま”全日本男子の回で〜」



「………」



「“たまたま”隣に座ったのが米山なんて!! 偶然とは恐ろしいわねぇ…」 ジロリ



「そ…そうです…ね。」



『いやいや!!!!!そんなわけね〜だろっ!!! 完全にアレだろ!!宝生家のアレッ!!』








「ところで米山?」



「はい、お嬢様。」



『うわ〜、きたよ…』



「米山は、私が“嵐”のファンだってこと、まさか知らないわけないわよねぇ?」



「はい、もちろん存じております。」



「“VS嵐”に全日本男子が出るのを、どれだけ楽しみにしてたのかも知ってるわよねぇ?」



「もちろんでございます。 『こうなったら嵐と全日本男子を貸し切って、(プライベート)VS嵐をやりたいんだけどおいくらあれば足りるかしら??』とおっしゃるお嬢様を、必死にお止めしたのは、この私ですから…」



「そうよねぇ? なら…、どうしてかしら? 私、この件について米山から一切聞いてないんだけど。」



「そ…それは…その…」



「と…、突然け…決定したもので。」 



「ふう〜ん(疑)」



「いや…、その、…私たちへの連絡が、直前だったといいますか…。そう!今は、合宿中ですので…その…。」



「ふう〜ん(疑)」





「まさかとは思うけど、私に黙っておいて、放送見てくやしがらせようなんてこと、考えてたなんてことないわよねぇ?」



「(ギクッ…)    い〜、いや…いや!まさか……あの…、その…(オタオタ)」







「ヨネ、そいつ誰? 知り合い??」



「!?」



「あぁ、うちのお嬢様。」







――――――… バチバチバチバチッ







『え…、何?今、すんごい火花が…?? あれ?』





「あぁ〜、オマエがいつも愚痴ってるあの暴君なっ!!」



「ちょっちょ!!!! 永野!!!!」



「はぁぁぁぁぁぁぁん?   “鬼軍曹”に言われたくないんですけど〜っ!」



「お…、お嬢様っ!!!」



「なっ…






「それにしても、ゴールデン地上波全国ネットで、“鬼軍曹”なんて呼ばれるなんて、ホントお気の毒さま〜。ぷぷっ!!」



「うっせぇ!! 気に入ってんだよ!」





『えぇぇぇぇぇ!そうなの!?』←米山



「んなわけねーだろっ!!!」



『えぇぇぇ〜〜。 聞こえた…!?』←米山









「そういうお嬢様だって、その暴君っぷりじゃ、ヨネに愛想つかされますよ〜。」



「なんですって!?」



「もう毎晩毎晩ベッドで愚痴きかされて大変っすわ〜。ニヤニヤ」



「毎晩!?  ベッド!?」



「ち…ちちちちょっと…、米山!! どういうこと!?」




「い…いやいや、その、あの、これはですね…」








「や…やっぱり、この記事は本当だったのね…」



バンッ (←ワールドカップガイドブック)



「同部屋で毎晩、プライベートでいちゃいちゃ… って ( ;∀;)」



「いやいや、“同部屋”と“プライベートでご飯”としか書いてませんがっ!!!」








「試合に出ないクセに、ムダに海外遠征に出かけていくと思ったら…… こういうことだったのね……」



「いやいや、だから違います!!!!」



『どさくさにまぎれて、なかなかイタいトコつくなw』←永野








「まっ! 今日も俺たち一緒の部屋で寝るけどな〜っ!!(ニヤリ)」



「きぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!」



「永野!(後々めんどくさいから) やめろって!!!」



『お嬢様はお嬢様で、永野のドS心くすぐりすぎなんだって!!』













「そもそも前々から気に入らなかったのよ!!」



「あん?」



「パナでは大竹さん、全日本では米山にべったり!! 私の推しメンに、わざとよね!?絶対わざとよね!?」






『確かにかぶってる!! とことんかぶってる!! ドSつながり怖ぇぇぇぇぇぇぇ〜!!!!』






「アナタは、深津くんと高橋健太郎くらいにしときなさいよっ!!」



「はぁ? ムチャ言うなっ!!!」





『ひぇ〜、お嬢様、完全に自分の趣味じゃないとこ出してきたっ!(爆)  そして、永野、普通に答えんなっ!!!』





「ってか、大竹どっから出てきたよ…」



「ってか!!!それ!!  大竹さんも米山もセ!ン!パ!イ!!!!  呼び捨てとかないからっ!!!」



「それは、俺たちの仲だもんな〜、ヨ・ネ・ヤ・マ! 大竹もなんも言わね〜ぞ!」



「う…うん。まぁ…。 (だからもうやめとけって、めんどくさいから!)」 









「米山、日本に帰国したんだから、そろそろお屋敷に戻ってくるのよね〜?」



「あ…、いえ。まだ合宿中ですのでしばらくは。」



「え!? そうなの!?」



「しばらくオレと“同部屋”ってことで。(ニヤリ)  今日もアツい夜になりそうだなぁ〜。」











――――――… バチバチバチバチッ









【負けられない戦いがここにはあるっ!!!!!!!!】





「ねぇわっ!!!」←米山


























「ところで福澤は、なんでこの大事な時に、ブラジルとか行ってるのよ!!!」










−Fin?−





ワールドカップの“負けられない戦い”に
2015.9.8


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