謎解きはバレーのあとで!?

□ SP:Story7 ベテランいじりは愛ゆえでございます
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「お嬢様、おはようございます。」



「あら、米山。 今日も、鬼軍曹と同部屋でイチャイチャじゃなかったの?」



「え…。 い…いえ。試合中は毎日お屋敷に。」



『いやいや!! 戻ってい来いってゴリゴリのプレッシャーかけたの誰だよ!!』







「な…、謎バレもございますしね!」



「あら…、いつになく張り切ってるわね。」



「さっそくですが、昨日の初戦いかがでしたか?」







「んーっと。 そう!!すーさんの髪型がとにかく気になって、試合どころじゃなかったわ!」



「……… は?」



「いや、あの右下にポイントとるたび出てくる、顔上げてニッコリする意味不明なアレよ!」



「はぁ…。」



「あの髪型がもう…そうね… そう!!“カオの長いちびまる子ちゃん”だったわよ!!」



「ぶっ!!!」



「で、そこからの試合が全く入ってこなかったわ…」




『しょっぱなから、ベテランディスってきたよ!! 全く、このお嬢様は予測外すぎる…… 』







「そう!髪型といえば、さらに進行してたわねっ!!!!」



「………(察し)」



「ほらっ!! あの…」



「お…、お嬢様、そ…それ以上は自粛願いますっ!!!」









「う〜ん。あとは… あっ!! そうそう!なんなの、鬼軍曹のアレッ!!」



「は?」



「審判にだいぶの勢いで文句言いに行きかけたけど、“カトちゃんぺ”で戻ってきたアレよ! アタシは見逃さなかったわよっ!!」




「え…。ぺ ですか…?」



「あれはなんなの!? 怒りをおさめるおまじないか何か?ww」





『まったく、つまんないトコは、よく見てんだよなぁ〜。』






「鬼軍曹なら、審判にもガツンと言ってやれっての!!」




「お嬢様、残念ながら、コートキャプテン以外の抗議は認められておりませんので。」




「そ〜なの!? 鬼軍曹が抗議しなかったらなんのためにいるのよ…(ぶつぶつ)」








!!!?煤i゜Д゜;≡;゜Д゜)



「どうした? 永野。」



「あ…いや。」



『どこかで激しくディスられた気が…』












「それよりお嬢様。試合の中身のお話を!!」



「やっぱり昨日の試合は…、い……」



「ダメです!!!」



「…は?」



「石川は、ダメです!!!」



「まだ何も言ってないわよっ!!!!」







「どうせ…



“昨日の試合は、石川くんなしには語れないわよね〜。あのバックアタックしびれたわ!!!“



とかおっしゃるんですよね??」





「で、ちょっと若い執事もいいかなって、思いましたよね!?



試しに…とか、思ってますよね!?」










「………。」←図星








「っていうか、なんで石川くんダメなのよ〜っ! 宝生家のチカラでなんとかしなさいよ〜!!」



「ダメですっ!! 石川は、男子バレー界の至宝ですよ! お嬢様の毒牙にかかっておかしなことになったらどうするんですか〜!」



「ちょっと!!! “毒牙”って失礼ね!!! おかしなことってなによっ!!」







「!!!(ニヤリ) まさか米山、石川くんにポジションも私も獲られたらって、妬いてるの!? もう〜、素直じゃないんだからっ!!」



「はぁぁぁぁぁぁぁ!? ったく! そのポジティブすぎる思考回路、なんとかなりませんかね!?」







「それからっ!! バレーのポジションは、獲られてませんのでっ!!!



「あ…、そうなの?」








「ってか、そもそも米山のサーブが緩いから、石川くんに持ってかれるのよ!! そこに行く前にサーブでガツンと決めなさいよっ!!」




「え…」



『急に普通のダメ出しやめてっ!!』














「だけど…。 石川くんの活躍を見てると、地球の裏側の福澤のことが心配になるのよね……」



「お嬢様…」



「福澤…、大丈夫かしら……」







「お嬢様。心配ございません。 福澤なら、きっとブラジルで、誰にも負けない武器を手に入れて全日本に戻ってまいりますよ。」








「…え?」




「…は?」







「何言ってんの、米山。 私、そんなことで福澤心配したりしないわよ〜。」



「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」



「心配してるのは、ビジュアル!!」



「……は?」



「だ!か!ら!福澤のビジュアルよ!! ブラジル行きが決まってから、完全に迷走してるの!! 似合わない髭なんてはやしちゃって、ホンキでブラジル人になりたいとか思ってるのかしら!?」









「NEXT4にキャッキャ言ってらっしゃるファンは、ご存じないでしょうけどね、福澤にも…、石川くんみたいに“ぴちぴち”してた頃があったのよ… 」



「は、はぁ。」



「石川くんくらい…、いや、石川くんよりキャーキャー言われてたんだからっ!!!(←言ってた人)」






「まったく…。どこのおかんですかっ!?w」



「ちょっとっ!?」









「ところで、お嬢様。」



「なぁに?」





グイッ!!



『近いってば!!!!!!!』





「もうひとりベテランをお忘れではないですか???」



「よ……、米山??」



「私、体力はまだ“ぴちぴち”でございますので(ニヤリ)」



「あなた! クビよっ!!!! クビクビクビクビクビクビ―――――――――ッ」










−Fin?−





2015.9.12


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