輪廻屋本舗〜華織の章〜

□聖闘士星矢LC:獅子座レグルス
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目を覚ませばそこは土のにおいが安心を誘いそうな場所だった


転生ってもっといろいろ面倒なことだと思ってたんだけどなぁ…


《あ〜…てす、てす…きこえますか…きこえますか?…わたしは…いま…あなたの…心に…語り…かけて…います…》


《あ、ペルセポネさま?聞こえてるよ〜?》


《…かおるちゃん…害悪により…正規…輪廻…ルートが…閉鎖されて…いるので…直接…あなたを…その世界に…送り込み…ました…》


《うん》


《…こちらから…連絡…しても…いまは…ノイズが…酷い…ので…手短に…伝えます…》


《なに?》


《…力を…つけなさい…今回の…害悪は…あなたの…生きる…過程で…あなたの…前に…敵として…現れ…ます…どうか…強く…》


《わかりました!任せてください!》


それよりあとはノイズが酷くて何も聞こえなくなったけど、でもやらなきゃいけないことは理解したから問題ないかな?


ああ…でも…一つ、聞きたいことあるんだよね…


もしかして…アタシ、男になった?


「…どうか、したのか…レグルス…」


…レグルスって、男の名前だし…orz


いや、足の間に違和感ある時点で何となく察してましたが!


「…母が恋しいか?」


優しく抱き上げてくれたその人を見やれば、深く、慈愛に満ちた眼に吸い込まれそうになって…


「…お前にはもう…父しかいない……すまない…私で我慢してくれ…」


胸に抱き込まれ、宥めるように髪を梳かれれば、その大きな手の感触にうとうとと眠気が襲ってきて…


…お父さまにもこんなこと…してもらった記憶ないのに……なんでだろ…すごく安心する…


「よく眠り…はやく大きくなれ…レグルス…」


これが…父親、ってやつ、なのかな…
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