StoryX

□SSS←4
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プラナリア、カエル、ネズミ。
実験体、切られるもの、殺されるもの、どうでもいいもの。
プラナリア、カエル、ネズミ。
そしてヒト。

《プラナリアの目から》

彼は、それを近くの大規模店で手に入れたと言った。
生物室の真ん中、机の上、腹を切り開かれた女性徒。
あの子の名前は何だっただろうか?
物理を選択していたのか、思い出せない。
しかし、その子にまたがりその体を赤く染めている男子生徒の名前ははっきりと思い出せた。
「ラビ」
何?と彼が笑う。
手にしたメスが、キラリと蛍光灯に光った。
何を、しているんであるか。
上手く声が出せない。
どういうことだ、これは。
何故。
「センセ、先週授業で言ったさ?
『ヒトでも再生するかも』って」
先週?
ああ、そういえば先週、丁度発生の所をした。
カエルの肢の再生。
神経を増やす。
なるほど。
「だから、実験」
こいつが、イイって言ったから。
もう動きはしないヒト(メス)に、彼は優しくキスを落とす。
「でも、ドレが神経かわかんねぇんさー。センセ、手伝って」
私に向かって、密封済みの新しいメスが放物線を描く。
慌てて受け取ると、彼が笑う。
私を見るその目は、酷く、

プラナリアに似ていた。

fin


後書き

お馴染みクロウリー先生設定パロですが………。
くらっ…………!
補足補足。
えーと、神経を切っちゃうと普通は動かなくなります。しかし、別の所から神経を引っ張って来て、二本に増やすと動くようになります。
と生物の図表に書いてありましたwww本当かは知りませんwww
メスを売ってる店はありますよ、…ま、今売ってるかは知りませんが。
うっはー…。
ま、プラナリアは可愛いんだぜ、って事で。


write2007/5/29
up2007/9/11
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