Howl's Moving Castle

□Happy Wedding‛n’Sophie's Birth Day
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わぁー、やっぱりいつ来ても綺麗ね。 本当に静かだわ。 ……ハウル何してるの?
ん?気にしないで。 もうすぐ全部分かるから。
はぁ。 もう何考えてんのか全然分かんないっ。 ……綺麗。

ソフィーさん、僕と結婚して下さいませんか?
ハウル!?? わぁ、綺麗なお花がいっぱい! これをしてたのね?
うん。
ありがとう。
で、返事は?
あたしで良ければもちろん。
僕は、ソフィーでいいんじゃなくて、ソフィーがいいんだ。
ハウル…。 大好き!
僕も。

わぁぁぁ!!! いたっ! ヒン、駄目だよっ!!!
マルクル!!?
あっ!
あーあ、ばれちまったな。
皆聞いてたの?
ふん、隠されると余計に気になるんだよぉ。
ヒン!
もぉー。
ははっ、というわけだから諸君お祝いの席の準備を手伝ってくれ。
はーい!
…ハウル? いつ式を挙げるつもり?
明日だよ。
明日っ!? お母さんやレティーを呼ぶつもりしてたのに。
そうなの? 家族だけじゃダメ…?
そんなことないわ! 2人には、あとで連絡しておくから。
そう、なら良かった。 僕は、サリマン先生に報告する。
サリマンにかっ?
うん。 ソフィー?
何?
ソフィーが尊敬してる人ってお父さんやお母さんだよね?
えぇ。 でもどうして?
たしかに、あの人はとても恐ろしい人だ。 でも、僕にとってあの人は、ソフィーから見たソフィーの両親なんだ。 それに、そういうお祝い事は報告するって誓いたてさせられてるしね。 でも、安心して。 報告するだけだから。
そう。 じゃあ、ここには来ないのね?
うん。 来ない。 ……さぁ、まずは机から運ぼう! マルクル手伝って。
うん!
ねぇ、今から運んでるけど大丈夫なの? 天気とか…。
大丈夫だよ! 雨は降らないし、誰もここには来ない。
なら良かったわ。 あたしも手伝う。
駄目! ソフィーは待ってて。

ハウルさん……重いです。
ねぇ、ハウル? 今気づいたんだけど、ハウルの魔法で運んだらいいんじゃないの?
そうですよ、ハウルさん!
駄目。 僕は、こういう事に魔法は使いたくないんだ。
どうして?
確かに魔法でやればすぐできるし、思い通りに綺麗にできるかもしれない。 でも、手作業の方が価値があるでしょ。 でも、ソフィーのウェディングドレスとかは、僕が使えるだけの魔法を使って特別綺麗にする。 って……こんなロマンチックなこと言って僕女の子みたいじゃないか。
ハウルらしい答えだな。
決めた!
!!?? 何を?
ハウルがあたしのためにこんなにも動いてくれてるのにあたしは見てるだけなんて息が詰まるじゃない? だから、あたしがハウルのタキシードを作る!
それは嬉しいけど、ソフィー? 式は、明日だよ?
分かってる。 あたしを誰だと思ってるの? 帽子屋の娘よ。 帽子作ってたんだから。
そこまで言うならお願いします。 ソフィーさん?
分かりました。
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