立海×バトル
□king...RE:member@
3ページ/8ページ
「早よう着替えんしゃい」
ロッカーをこれまた適当にバシン、と閉めて、仁王はラケットを片手に、もう片手にはボールを持って部室を出て行った。
「‥セーフ、の筈だろぃ‥?」
何だかいつもとみんなの様子が違う。
いつもなら幸村君は笑ってくれるし、ざわざわと誰もが口を開く。こんな時は――それが普通だったろぃ?
‥‥俺、なんかした?
「すいませんっ、遅れましたっ」
俺がそんな違和感を感じながら着替えていると、赤也が飛び込んできた。
「あれ、丸井先輩も遅刻ッスか?」
「まだセーフだ、‥お前も」
そそくさと支度をしてコートに向かったあいつらが今日はおかしい。
「何か、あったんスか?」
「‥俺が知るかよぃ」
着替えを終えてロッカーの扉を閉める。仁王とケンカして、むしゃくしゃして蹴ってしまった日から俺のロッカーはギィギィと耳につく音をたてはじめた。それももう慣れた事。
その筈なのに、今日はやけにそれが頭に響いて、
厭にずっと余韻を残していった。