NOVEL

□我慢! *
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ヒイロとデュオが同居(ヒイロとしては同棲)を始めて半年。
そろそろヒイロの我慢も限界を越えていた。


半年前、ふらりとヒイロの前に現れたデュオは、久しぶりのヒイロに対して開口一番「しばらく厄介になるぜ」と宣った。
ヒイロも最初こそ、デュオを邪魔に感じていたのだが…


――デュオが傍にいると落ち着かない。
――でも、デュオが傍にいないと、もっと落ち着かない。


デュオに好意を抱いていると自覚をしてしまえば早いもので、ヒイロはデュオが来て3日目には告白したのだった。

「デュオ…俺に飯を作ってくれ」

レトロな告白(つか、プロポーズ?)だったが、テンパったヒイロは大事な一言が抜けているのに気付かなかった。
「ずっと」や「一生」等の一言があれば、恋愛事に疎いデュオでも伝わったかもしれない。
いや、そこそこ恋愛経験のある人ならば、ヒイロの赤くなった頬や耳を見ればピンと来ただろう。

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